コオロギの一時保管

最近は、毎晩コオロギを与えています。まずは、餌入れと水入れを飼育ケースから取り出し、その直後にコオロギを入れます。飼育小屋の中の気温は、氷点下なのでコオロギは動きません。生きたミルワームとゆでミルワームの残量を計測してから、すべてを新しい餌と水に入れ替えて、飼育ケースに戻します。その間5分程度です。

大概、その間にコオロギは無くなっています。どこかに一時保管をするようですが、昨日あたりから場所が変わったらしく、外から見えるようになりました。その様子が、上記の写真です。

夏場などコオロギが元気に動いているときは、その場で食べることがほとんどで、どこかに隠すという行為はほとんど見られません。食い散らかしてそのままという感じです。秋には流木の隙間にミルワームを数個差し込んでいたことを見たことがありますが、すぐに食べられています。貯食(長期間食べずに置いておく)しているという確信を持てるような状況は、まだ確認できていません。観察される状況が微妙なのです。

オオアシトガリネズミは、餌入れから毎回草の中に餌を運び込む行動をとる個体もいました。それも、ゆでミルワームだけ、無くなるまで運び込みます。すべての個体がするわけではありませんし、行動に個体差が大きく、まだなんとも確信を持てません。

しかし、トウキョウトガリネズミは一時保管してから食べるということは、餌によっては行うみたいです。これからも、観察を続けます。

雪の中

昨日は、久しぶりに結構な降雪がありました。今朝は除雪が入り、それなりに雪かきをしましたが、岩見沢などに比べれば申し訳ないほどのレベルです。

雪の中でどんな行動をしているかは、映像のような状態を観察して推察するほかありません。映像のように雪の中に穴を掘ってトンネルを作ったりしているので、このような雪の中でも野生のトウキョウトガリネズミは、活発に活動しているのでしょう。それにしても、冬季に捕獲してみたいものです。

季節はずれの換毛 2

今(24日)は、朝3時過ぎからいきなり雪が降り積もり、2時間ほどで15cm強の積雪になりました。朝3時に何となく目が覚めましたので、外を確認してほとんど積もっていないことを確認して寝ましたので、油断してしまいました。朝の雪かきの時間がほとんど無く、出勤前に大変な目にあってしまいました。9時頃まで吹雪で、交通機関も1日中乱れ、夜も雪かきと大変な1日でした。でも、もっと沢山積もったところもありますので、それに比べれば大したことなかったのですが・・。

飼育小屋の入り口は吹きだまりになっており、小屋の中にも雪が吹き込んでいました。そんな中、トウキョウトガリネズミは相変わらず元気ですが、換毛は少しずつ進んで来ています。体重は、2.1gをキープしています。ただ今日は、出てくるのが遅かったので死んでしまったのかと心配しましたが、どうも休んで(寝て?)いたようで、出てきた時の動きがすごく緩慢でした。気温はー3℃程度なのでそんなに寒くはないのですが、夜の雪かきをしたあとに餌替えに行ったのでいつもより1時間半遅かったからでしょうか?これを書いているうちに日付けが変わってしまいました。雪の影響が大きかった1日でした。

箱罠にかかったオオアシトガリネズミ

いつもは、墜落函という落とし罠を使っていますが、シャーマントラップという箱罠も最近は時々使用します。一般に販売されているシャーマントラップでは、トガリネズミ類の体重では軽すぎて、中に入ってもトリガーが落ちないことが多く、結果的にあまり捕獲できないのが現状です。

映像の箱罠は、北海道大学の大舘さんがロシアのトガリネズミの研究者が使用していた箱罠をコピーしたものをお借りして、調査したときの映像です。この箱罠は、体重が軽いトガリネズミでもトリガーが落ちる仕組みになっています。今日は、墜落函で捕獲されたオオアシトガリネズミと異なるオオアシトガリネズミの表情をみてください。

アルビノのトガリネズミ(エゾトガリネズミ)と恥ずかしい思い出

以前、パンダもどきのように白化したオオアシトガリネズミについて書きました。白化については、白い度合いは色々がありますが、それほど珍しい訳では無いですが、アルビノはとても珍しいと書きました。

下記は、アルビノのエゾトガリネズミの写真です。目まで真っ白です。北海道厚岸郡浜中町の酪農家である菅井さんから、提供していただいた個体です。自宅のネコが咥えて持ってきた個体がまだ生きていたので、当時浜中町にいた私に届けてくれました。最初は血だらけで、すぐに死ぬかと思ったのですが、結構長生きしてくれました。しかし、この個体には恥ずかしい思い出があります。

私はアルビノで死にかかっていた個体を生かすことで頭がいっぱいだったのか、一目でオオアシトガリネズミと思い込んでしまい、死亡後もそれを疑いもしませんでした。死亡時に体の各部の計測をしていたのですが、オオアシトガリネズミの計測値としてもおかしさを感じなかったので、そのままオオアシトガリネズミと思い込んだままでした。とは言え、珍しいので北海道大学に標本として寄贈することにしました。とても珍しい例なので北海道大学の大舘さんと共著で論文にする際に、大舘さんが少し小さいのでは無いかということで、上顎の歯列で確認したところエゾトガリネズミということが判りました。ということで無事エゾトガリネズミのアルビノ例として論文化されました。

このような希少な例は特にですが、基本に則って同定すべきなのを、直感的に思い込んだままにして、すべての部位での確認をせず放置して、間違ってしまったという恥ずかしい事例です。私の中では、いつもこれを見て「基本に忠実に」と反省させられる、忘れられない貴重な出来事になりました。

 

オオアシトガリネズミとミミズ

先日、「トウキョウトガリネズミのメニューにミミズは無い」というブログを書きましたが、オオアシトガリネズミはミミズが大好きです。とは言え、ミミズの大きさによっては、捕まえるのも大変です。ミミズは食べられないように暴れます。暴れているミミズを押さえ込むのは大変です。

この映像は、暴れているミミズを押さえ込むために草の中に引き釣りこんで、暴れないようにしてから、止めを刺すという一連の行動です。今回は飼育ケースの中で、下がプラッスチックだったため、足が滑って踏ん張りが利かなかったこともありますが、大きいミミズでしたので、少々手こずったシーンです。しかし、確実に後部を狙って、後ろ側から引き釣り込むという作戦は当初からの予定だったようで、攻め方に全く迷いがありません。小さなミミズであれば、その場で前足で押さえ込んで食べてしまうこともあります。

季節はずれの換毛2

季節はずれの換毛に気がつき、写真を撮り始めて1週間が経ちました。なかなか同じような角度や位置での写真が撮れないことや、体の伸び具合で、意外と換毛の進み具合の印象が変わります。

換毛し始めている範囲は、そんな大きく増えているようには見えませんが、明らかに、お尻の体毛に段差ができているのがわかります。そして、尾の付け根周辺の体毛が、頭部周辺の体毛の質感と大きく変化しているのが判ります。この後は、頭部に向けて換毛が進んでいき、最終的に顔に到達して終了する予定ですが、季節はずれの換毛ですので、既知の通りに進むか?

また1週間後に進捗状況をお伝えしたいと思います。

トウキョウトガリネズミは、本当はこんなところに隠れているはず!?

トウキョウトガリネズミがどこにいるか、どのように見えるのかについてのポイントが解っていただけたと思います。

そこで、野外における飼育下でトウキョウトガリネズミの行動を見ていると、暑いという状況もあるのか、写真のようなところに隠れます。これなら、鳥などに見つかる可能性はとても低く、地面は砂ですので、風がふけばこの場所の方が暑さをさけるのに最適だと思われます。

しかし、このような状況を本当の野生下では見たことがまだありません。このような状態は少なくとも砂地では、当たり前のように思えます。自然な行動を見る事ができるのにはまだ時間がかかりそうです。

私はどこにいるでしょうか?追加問題回答

トウキョウトガリネズミの居場所は、すぐにわかりましたでしょうか?動物を見つける能力を高い人には色々なタイプに方がいるとは思いますが、今回のような場面では、トウキョウトガリネズミはどんな形と色をしていて、どこにいる可能性が高いかという知識を持っている人が有利です。しかし、それが外れた場合、一端思い込むと見えているのに見ていないという現象も起きます。

大切なことは、まず知識を元に探し、見つからなかったらその知識に囚われず発想の転換が如何にできるかにかかっています。しかし、知識があるからこそ、見えてくる場合もあります。重要なのは、持っている知識を如何に柔軟に活用できるかにかかっていると思います。

 

回答 私はどこにいるでしょうか?(追加問題あり)

初級・中級は、簡単でしたが、上級はいかがだったでしょうか?       上級は顔が見えていない反則技だったかもしれませんが、ハマナスの枝を降りる途中の映像でした。回答は、以下のようになります。写真をクリックして拡大して確認してください。

一番下に、追加問題を出しておきました。ヒントは「頭隠して尻隠さず」です。

初級中級

上級

追加問題です。意外と簡単かもしれません。