近年はキャンプが着目されていて、グッズは本当に多様になりました。しかし、私の場合は、登山のキャンプでも、キャンプ場のキャンプでもなく、調査のためのキャンプですので、テントに必要としている内容が少し異なります。また、テントは寝るだけのものではなく作業場なのですが、登山隊の共同テントほどの大きさと強度がなくても大丈夫ですが、設営や撤収を楽しむような時間はありませんので、強風でも素早く少人数設営でき、ある程度の降雨と強風に耐えられるものでないと困ります。つい最近までは、個人用の寝るためのテントは山岳用テント、共同テントはコールマンスクリーンテントを使用していました。現在コールマンスクリーンテントは3代目です。
嶮暮帰島におけるキャンプは、結構過酷です。強風、暑いですし、寒いですし、海鳥の糞爆弾をくらいますし、潮風をうけます。コールマンスクリーンテントは、細かいことは別にして丈夫で結構使い勝手が良いと思います。最近のものは以前よりも少人数でも設営しやすくなりましたが、嶮暮帰島のように常に結構な風が吹いているところでは、2人でも結構困難で、一人では至難の業になります。そう、私にとっては、一人では設営できないのが最大の欠点なのです。
最近、そろそろトウキョウトガリネズミの繁殖に決着をつけなければと強く思うようになってきました。そこで2019年に嶮暮帰島の捕獲調査にこれまで以上に複数回行くためには、ベースキャンプ用のテントを一人で建てられるようにするためにテントを探すことにしました。値段も手頃で、一人でも設営できそうなものが、ようやく見つけました。「QUECHUA (ケシュア) キャンプ ファミリーテント ARPENAZ FAMILY 4.2 – 4人用 2ルーム」です。もう廃盤になってしまいましたが、一時期雑誌にコスパが良いテントとして紹介されていました。
結論を言いますと、私的には値段を多少上げて、裾にスカートとつけて、入り口だけで良いので網戸をつけて、フレームをアルミにしてくれれば、最高だったのにと思います。耐水性や耐風性については、概ね満足ですし、強風でも一人設営できるとこには満足しています。しかし、スカートがない分換気は良いのですが、夜は寒く、コシジロウミツバメの侵入が容易ですし、網戸がないので日中は暑いし、入り口を開けていなくても、蚊や虫が沢山侵入してくるという状態です。日本の気候に合わせて作っていないので仕方ないですが、とても残念なテントです。スカートについては、ブルーシートは切ってクリックでとめて代用していますが、暑さだけは改善されません。残念です。
モデルチェンジされましたが、私に取っては改悪でした。別のメーカではスカートや網戸が無いモデルは少ないですが一人で設営できない、一人で設営できるが、スカートと網戸が無いという日本の気候にはあっていないのが残念です。私の場合、整備された環境で使用するものではないので、要求が異なるためですが、あと一つなのに残念です。せめて、網戸だけはつけて欲しいです。