3月1日に多摩動物公園で、干支の講演会2020 PART2 北海道浜中町・多摩動物公園パートナーシップ協定記念講演会「トウキョウトガリネズミが結ぶ縁」~ねずみじゃないネズミの話~を開催します。
2003年に私が嶮暮帰島でトウキョウトガリネズミを捕獲できることを確認したことを契機に、2005年から多摩動物公園と共同研究という形で、捕獲調査や飼育の方法の確立などを行ってきました。それがきっかけになり、2007年には浜中町と多摩動物公園との協働で「トウキョウトガリネズミのふるさとである浜中町の自然と野生動植物を守る」という意思表示のためにパートナーシップを締結していただき、12年の歳月が経過しました。
12年間も継続できたこと自体とても素晴らしいことなのですが、正直、当時多摩動物公園と浜中町で関わっていただいたい方の多くは退職され、パートナーシップを締結した当時の関係者の思いは少し薄れてきた気がします。これは組織である以上仕方ないことです。今回締結12年目を契機に振り返りをしていただき、昨年の浜中町での講演会と今回の多摩動物公園での講演会につながりました。とても感謝しています。
元々、私のトウキョウトガリネズミについて知りたいという思いに、多くの人に賛同していただいたことから始まり、今まで色々な方に応援・支援して頂いてきました。しかし、私個人ベースの研究ということもあり、細々と継続していくのが精一杯で、一番大きな目標である累代飼育まではまだ成功していません。関係者の方には大変申し訳ないと思っています。私も定年の年齢になり、残された時間を考えて、これまでとはアプローチを変更して、あと3年以内に最低トウキョウトガリネズミの出産状況だけでも確認すること目標に努力しています。
今回12年分の成果を報告する時間を設定していただいたので、時間があればぜひお越しいただけば幸いです。
詳しくは、多摩動物公園のHPをご覧ください。
事前申し込みが必要ですが、申し込みされると入園料が無料になります。講演会だけではなく、トウキョウトガリネズミの実物もぜひ多摩動物公園で見てください。申し込み期限は2月23日までです。