今年も捕獲調査に行ってきました

    8月下旬に9日間かけて、道東の白糠町、浜中町の嶮暮帰(けんぼっき)島などでトガリネズミの捕獲調査を行いました。嶮暮帰島は無人島で、畑正憲氏のムツゴロウの無人島記やどんべえ物語などで1970年代後半に有名になった島です。

   私が嶮暮帰島で初めて調査を行ったのは1999年で、今年で19年目、トウキョウトガリネズミの捕獲調査を本格的に始めたのは2003年からで、15年目になります。2005年からは多摩動物公園と共同で捕獲調査を行い、以来多摩動物公園でトウキョウトガリネズミの飼育展示をしています。今年も多摩動物公園の方と一緒に捕獲調査を行い、トウキョウトガリネズミ10頭、オオアシトガリネズミ9頭を捕獲しました。このうち、トウキョウトガリネズミ6頭とオオアシトガリネズミ8頭は多摩動物公園で飼育・展示するために東京へと旅立ちました。検疫や馴化などを経て、10月頃には今年捕された個体を見ることができると思います。私はトウキョウトガリネズミのみ3頭持ち帰り、他は放獣しました。現在自宅で飼育しています。

これから、今回の捕獲調査の内容や捕獲した個体の行動などを紹介していきます。

*捕獲及び飼育に関しては、関係機関の許可を得て行っています。(捕獲許可等なしに、野生動物の捕獲及び飼育することは禁じられています。)