チビトガリネズミ
トウキョウトガリネズミ( 英名 Hokkaido least shrew )は、ユーラシア北部・朝鮮半島の一部・サハリン・国後島などに広く分布しているチビトガリネズミ(英名Eurasian least shrew ) の亜種で、国内(北方領土を除く)では北海道の約15カ所の地域・地点でしか確認されていない、全長約70mm、体重約2gの世界最小級の哺乳類である。
トウキョウトガリネズミは、1903年に国内で初めて捕獲されてから、1957年に北海道弟子屈町虹別原野で9頭捕獲されるまで54年間確認されなかった。さらに次の1頭が捕獲されるまで13年間(1971年)かかった。それ以降2001年までに9回28頭捕獲されたが、何れも異なる地点・異なる環境であり確実に捕獲できる状況にはなく、「偶然の捕獲記録以外に情報はない」とされるほど捕獲されなかった。 2002年以降は北海道浜中町の海岸沿いで捕獲されたことを契機に海岸環境で捕獲しやすいことが判り、2017年9月までに150頭以上捕獲され、近年飼育が可能になった。
現在世界でも本種が常時見られるのは東京都多摩動物公園のみである。